6/21(日)に豊中の千葉道場にて、甲野善紀先生の講習会を実施しました。
今回は過度な密集を避けるために、いつもより定員を少なくさせて頂き、参加者17名での開催となりました。
講習会の主題となった先生の最新術理「無想抜き」は、力を入れず軽く触れただけで相手がバランスを崩してしまうというもの。
意識と身体の働きを完全に分離して動くことで、相手が元来持っている精妙なセンサー感覚を狂わせるという、人間の動きの最も繊細な部分に働きかけるもので、これまでの甲野先生の技法の中でも最も捉えどころのない不思議な感覚です。
今回初めて参加された方々も、武術的身体操作について更に興味を深められたようでした。
講習会終了後は道場内で簡素な茶話会を催し、甲野先生のいつもながらの興味深いお話を色々と聞かせて頂きました。静かで和やかな空気感があり、昨今のピリピリした日常を忘れるひと時になりました。
人が動くということに対して微細に渡る自己観察を深めることで、常識を超えたパフォーマンスを体現する手掛かりが生まれます。日常動作やスポーツなどからでももちろん辿ることは可能ですが、武術はそのきっかけとして非常に優れた質を備えていますので、興味のある方は是非機会を見つけて体験して頂きたく思います。
甲野先生の講習会は前回(3/8)も今回も緊急事態宣言の期間をうまく外れ、無事に開催することができました。色々と気を遣いながらではあるものの、これからもできる限り以前と同じく継続していくつもりです。
次回は9月か10月頃になる予定ですが、正直なところ数か月先の社会状況は全く読めない為、開催は間際の決定になる可能性もありますのでご了承ください。
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